このブログについて

お知らせ

皆さん、初めまして。

私は2020年12月8日現在、中国の某大学で教員をしている日本人男性です。

専門分野は自然科学のどれか。猫が好きなので、ペンネームは仮に「Erwin」としておこうと思います。狭い業界ですから、遅かれ早かれ身バレするとは思いますが、リアルではあえて指摘せずにそっとしておいていただけると嬉しいです。

「2020年」と「中国」、、、この2つのワードを見て皆さんの頭に浮かぶものは一つでしょう。今年は個人的にも本当に大変な年になりました。そしてそれはまだ何も終わってはいません。世界的に言えば、現在でも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は進行しており、大学教員、すなわち公務員である私は、今いる街から出ることすら許されない状態にあります。そんな異常な時間が続いている今、この何とも表現しがたい息苦しさを何らかの形で自分の外側に放出したい、そんな思いがあったのかもしれません。

ブログを始める理由はコロナだけではありません。
近年中国の研究所(中国科学院など)や大学で働く日本人研究者が急増しています。いわゆる「日本人研究者の中国流出問題」です。多くの人たちは、中国で働きたくて日本を捨てて移住するわけではありません。「日本で職を得られなかったから」という理由であることが大半というか、「日本での職をあえて捨てて中国に移った」という人を私は一人も知りません。

今後もしばらくの間は、そういった理由で中国に移る日本人研究者は増える一方だと思われます。日本では少子化の影響で大学は減る方向に向かっていますが、中国では真逆であり、人材獲得に積極的な研究教育機関は多いです。もっとも、それが続くのもあと数年であり、あらかたポストが埋まったら新規の雇用は一気に縮小するだろうとも言われてはいますが。

兎にも角にも、日本の大学や研究所でポストを得られる優秀な方々は良いのですが、今後、私のように中国移住を検討する日本人研究者は間違いなく増えると思われます。当ブログがそういった「同業者」の方々の役に少しでも立ったら良いなという思いもありますし、これは日本の未来に深刻な影響を与え得る社会問題でもありますから、一般の人たちにも我々のような研究者の存在を知っていただきたいという強い願いもあります。

昨日、2020年12月7日、有馬朗人氏が亡くなりました。
このタイミングでブログを開設することになったのも何かの縁なのかなと、思わずにはいられません。

そんなこんなで、どの程度の頻度で更新できるかはわかりませんが、「中国生活」、「大学」、「大学教員」、「科学」、「研究者の人生」、「在外邦人」、「海外単身赴任」、、、等をキーワードに情報発信をしていけたらと思っているので、もしよろしければお付き合いいただけたら幸いです。

ブログでは情報発信に徹したいと思っているので、ご連絡等はTwitter(@busyerwin)経由でいただけたらと思います。ぜひ気軽に話しかけてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました